2024開幕前日

5年ぶりのリーグ優勝、16年ぶりの日本一へ。
新生ライオンズの頂点への道が始まる。
昨季味わった悔しさ。
チャンスを活かしきれなかった。
粘りきれなかった。
5位という結果に終わってしまった。
あの時打っていれば、あの時抑えていれば…と後悔しても時間は戻らない。

経験を胸に一人ひとりが明確な課題を持ち、その課題を解決するために準備をしてきた。
昨秋のみやざきフェニックスリーグ。
野手で昨季レギュラーだった選手は居なかった。
しかし、若獅子のチカラを他球団に見せつけた。
若獅子たちで、その後日本一を果たすことになる阪神タイガース1軍を破った。
13勝2敗という圧倒的な成績で優勝した。

秋季練習、そして秋季キャンプ。
野手の若獅子は高知県で打撃を磨いた。
首脳陣も朝から夕方まで、早出練習から居残り練習まで、若獅子に技術を教え、サポートした。

オフシーズン。
ファンもその姿を見ることは減る。コーチやスタッフも必ず練習する姿を確認するとは限らない。
選手はそれぞれの自主トレ地で練習に励んだ。
その間に選手が退団・移籍したり、反対に加入したりもした。

春季キャンプ。
他球団より遅れて始まった。
そして後半は雨にも悩まされた。
しかし選手は天気に負けず、"やる獅かない"のマインドで自分に負けず鍛錬を積んだ。

キャリアハイを叩き出す獅かない。支配下になる獅かない。
レギュラーを掴む獅かない。
チーム防御率1位になる獅かない。
優勝する獅かない。
日本一になる獅かない。
そう、やる獅かない!

若獅子が再び黄金時代を創る時。
若獅子と山賊時代を知る中堅・ベテラン選手が融合する。
ファンの青炎が選手に届き、力へと変わる。

選手・首脳陣・スタッフ・ファン。「ファミリー」。
ライオンズファミリーが一丸となり熾烈な争いを超える。
その先には「頂点」が見えてくるはず。
長い143試合のレギュラーシーズン。
秋にライオンズファミリーが笑顔でいるはず。
半年以上になる長いようで短いシーズン。
昨年5位からの下剋上だ。

やる獅かない。